HipHopダンスのグルーヴ感が上達する技3選

ダンス

HipHopダンスってグルーヴ感が命だと僕は思っています。賛否両論あるのは承知の上で、あえて言いますが。

最近(と言ってもちょっと古いけど)、某アイドルグループの影響で「ダンス=ランニングマン」くらいの勢いでランニングマンが流行りましたよね。ランニングマンはHipHopダンスでも代表的な技なので、世間的には「HipHopダンス=ランニングマン」くらいの認識もあるんじゃないかと思います。

僕が職場で「ダンスしてるんですよ〜、HipHopとか」と言うと、「あ、これでしょ!?」とふざけてランニングマンを披露されるのがあるあるのやり取りですが、正直ちょっと冷めるのが本音です。

こんな感じで、ダンスって誰でもマネできるんですよね。「こんな感じでしょ?」みたいに。そう、雰囲気だけならできてしまう。でも、そこには素人と玄人を分ける大きな違いがあります。僕はそれこそがグルーヴ感だと思っています。

キレとかシルエットとか、上達の要素はいろいろありますが、いちばん深みを出すまでの道のりが長いのがグルーヴ感なんじゃないでしょうか。Lockin’やPoppin’はカチッと止まるキレの良さが見どころですが、HipHopはヌルっと音楽のドープ感を表現するグルーヴこそが醍醐味だと思います。

このグルーヴ感を出すにはどうしたらいいんだろうと色々考えてみた結果、素人から玄人に近づくためにこの3つの技を練習しておけば間違いない、というものをピックアップしました。これからHipHopにチャレンジする方、始めたばかりで上達に試行錯誤している方の参考になれば幸いです。

HipHopダンスのグルーヴ感が上達する技

技① ブルックリン

ブルックリンは、腕の開閉と左右へのステップ移動が複雑に絡み合ったステップの技です。この技をグルーヴ練習にオススメする理由は、胸から腰にかけての上半身の前後方向の反りのグルーヴが大幅に向上するからです。

腕を閉じたときは猫背気味に、腕を開くときは胸を張るように反る。この動作を滑らかに繋ぐ基礎固めとして、ブルックリンの動きはかなり有効です。この動きをしているだけで「あ、HipHop踊ってるな」と分かりやすいのも良いところ。

さらに、腕の開閉に加えて肘の曲げ伸ばしにもコントロールが効くようになってくるのが嬉しいポイントです。ブルックリンではステップの移動方向と反対側に腕を曲げてシルエットをキメることになりますが、この肘のポジションがカッコよく決まりやすいのもブルックリンの良いところ。

ダンス初心者は胴体の動きと腕の動きの連動がうまくいかず、腕がプランプランと独立してダサい動きになりがちです。でもブルックリンなら腕をキープすべきポジションが明確なので、初心者でも残念なシルエットになりにくい。だからこそ、ダンスを始めたての人にこそ最優先で練習してほしい技です。ブルックリンを使って気持ちよく音楽にノレるようになるだけで、初心者でも一気にダンサー感が出せるようになります。

技② シャムロック

シャムロックは、左右に片方ずつ一歩ステップを踏んで体重を乗せ、身体を旋回させて元の位置に戻ってくるステップの技です。この技をグルーヴ出しの練習としてオススメする理由はズバリ、体重移動にあります。踏み出した足に瞬時に体重を乗せて身体を預けつつ、その反発を地面から受け取ってまた元の位置へと身体全体を引き返させる身のこなしが必要になるからです。

正直、この動きは初心者には難しい。僕もダンスを始めたての頃にシャムロックを教えてもらって練習しましたが、チンプンカンプンでした。一応、一歩踏み出して体重をかけ、また元の位置に戻るというステップ自体はできても、そこにはグルーヴ感なんて一切ありませんでした。体重移動のコントロールができておらず、踏み出した足と元の位置という独立した2点をただ行き来するだけの、ピョンピョンしたムーブになっていたんです。

シャムロックを練習し始めた初心者は、ほとんどの場合こうなると思います。「これで合ってる?」って思うくらい自分でもぎこちないのが分かるし、何より気持ちよくない。ノッているんじゃなくて、必死に振付をこなしているだけ、踊らされているだけという感覚だからです。

でも、だからこそ早いうちから練習して、シャムロックを自分のモノにしておくべきだと僕は思います。めげずに練習すれば、それだけ玄人ばりのグルーヴ感ある体重移動を習得できるからです。……とはいえ、僕自身は「何やねんコレ、全然気持ちよくない」とうまくできないことにもどかしさを感じて、あまり練習していませんでした。その結果、しばらくグルーヴ感の乏しいダンサーとして過ごすハメになったんですけどね。

シャムロックの体重移動には、ダンス全般に必要な「腰から足に体重をしっかり預けつつ、上半身はブレずにコントロールする」という重要なエッセンスが詰まっています。グルーヴ感のあるダンスには、滑らかな体重移動が必要不可欠。シャムロックが気持ちよく感じられるまでの道のりは、他の技に比べると長いものになるでしょう。でも、だからこそ今のうちからしっかり取り組んでおくべきだと伝えたいです。

技③ サルサステップ

サルサステップは、腰の捻りとともに足を左右交互に内側へ踏んでいくステップです。4カウントのうち1・2・3で3回ステップを踏み、4で待つというセットを、左右の向きを入れ替えながら繰り返していきます。HipHopダンスの代表的なステップというよりは、どちらかと言うとハウスダンスによく取り入れられる動きです。

このハウス的なステップをグルーヴ感の練習としてオススメする理由はズバリ、腰の捻りに合わせた上半身と下半身の連動が大幅に向上するからです。この効果は、ハウスダンスに長らく取り組んでいた僕自身が実感していることなので、ある程度信憑性はあるはずです。足をガッツリ開いてステップを踏むことが多いHipHopだからこそ、逆に内股気味に小さくまとめつつグルーヴィなニュアンスを出せるサルサステップは、ムーブ全体にメリハリを出すのにも適しています。

サルサで上半身と下半身の捻りの連動が良くなると、実はターンも上達します。ターンは身体全体がまとまって回転しているように見えて、実は下半身の回転がわずかに先行したり、逆に上半身が先行したりするタイミングがあります。この「先行した半身」に「追随する半身」がキレイについてくるかどうかは、サルサのようなツイスト方向の身体コントロールによってかなり変わってきます。初心者はターンもモッサリしがちなので、サルサを練習に取り入れることでターンのキレも良くなるはずです。

ステップのバリエーション出し、ターンの安定感とキレの向上など、さまざまな恩恵が得られるサルサステップ。ぜひ取り入れてみてください。

まとめ

ブルックリンで前後方向のグルーヴ感、サルサで捻り方向のグルーヴ感、そしてシャムロックで身体全体のグルーヴ感ある連動を鍛えることができます。この3つの恩恵によって、気づけば身体全体でグルーヴ感のあるダンスを表現できるようになっているはずです。

僕自身、グルーヴ感にはまったく自信のないダンサーでしたが、この3つを練習しただけで一気に「俺、めっちゃグルーヴィやん」って思えるようになりました。見た目がどう変化したかは一旦置いておくとしても、とにかく気持ちよく踊れるようになったんです。上半身と下半身がしっかり腰を起点に連動してコントロールできている感じ、そして音楽に合わせてヌルっと滑らかに身体が反応する感覚は、本当にたまりません。

初心者のうちは、身体が思うように動かなくてもどかしく感じることもあると思います。でも、その期間を乗り切れば、とっても気持ちよく楽しく踊れるようになります。ぜひ今回紹介した練習をして、気持ちよく踊れるようになりましょう。気持ちよく踊れるようになると、基礎の技練習もどんどん楽しくなって、地味な練習ですら苦にならなくなってきます。いいスパイラルに入れるようになるので、一緒に頑張っていきましょう!

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