本当に好きなダンスに出会うということ

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この記事は、これからダンスを始める方、ダンスを始めたてでジャンル選びに悩んでいる方に向けて書きます。自分がダンスに出会ってジャンル選びに失敗した実体験も交えながら、お伝えしていきます。

ストリートダンスのジャンル選び、あるある

女性3人が手を挙げて楽しそうに踊っている夕暮れ時の写真

「踊り方がカッコいい」でジャンルを選びがち

大学生になったとき、サークルオリエンテーションで初めてストリートダンスというものに出会いました。「カッコいい」「ワイワイ楽しそう」——そんなイメージでサークルに参加。

新入生がジャンルを選ぶ際に決め手となるのは、ほとんどが「そのジャンルでカッコいい踊りをしているイカした先輩がいるかどうか」です。なぜなら、どのジャンルがどういう踊りをするのかなんて、完全に無知なストリートダンス初心者には分からないから。音楽が好きだから、という理由より、「あの先輩みたいに踊れるようになってみたい」というフワっとした感じでジャンルを選ぶことになるんですよね。

これが悪いワケじゃないし、サークルとしてダンスをゆるく楽しむならそれでいいと思います。でも、もっと長い目線でダンスと向き合うことを考えると、「音楽が好きかどうか」でジャンル選びをするべきだったと今なら思います。

僕の失敗談

僕がジャンル選びに失敗、というか「最初からHipHopを選んでおけばよかった」というエピソードがあります。僕が選んだジャンルはもともとJazzでした。Jazzって女性のダンスがメインですが、サークルオリエンテーションにいたんですよ、男性ダンサーが。その人の踊り方がカッコいいからJazzを選んだのですが、実はその先輩はHipHop専門で、お遊びでJazzのオリエンテーションに参加していただけ、というオチでした。

なんやかんやでHouseに落ち着きましたが、今思うと音楽はHouseよりもHipHopのほうが好きだったんですよね。

ジャンル選びは音楽の好みを最優先すべき

たくさんのレコード盤が敷き詰められた写真

ダンスは日常生活を映し出す

ストリートダンスに出会って15年以上経ち、今更分かったことがあります。それは「音楽が好きかどうか」でジャンル選びすべきだということ。

発表会だけダンスするなら細かいことは気にしなくていいと思います。でも、バトルに出たり、フリーで気持ちよく踊りたいなら、絶対に音楽の好みが最優先です。なぜなら、ダンスは音楽に合わせて生み出されたものだから。ダンスってその人の日常が滲みでるもの。普段からその音楽にどう向き合う生活を送っているのかが、フリーのダンスになるとモロに出てきます。

「ダンスの動きが好き」は伸び悩む

「このジャンルのダンスの動きがカッコいいから」という理由でジャンルを選ぶと、多くの場合、練習のときだけそのジャンルの音楽を聴いて、普段の生活では対して聴かないという生活になるかと思います。

何が言いたいかというと、日常の中心に音楽がこないということ。このスタンスは明らかにフリーでのダンスに出てきます。どう出るかと言うと、基本のノリが堅くなるというか。動きが好きで練習だけしていると、極端な表現をするとフリーで踊るときは「ただのワザの繋ぎ合わせ」になります。このスタイルの人は、音楽のビートがなくなる部分とかを乗り切るのがとにかく辛く感じると思います。

なんで分かるかというと、実際に僕がHouseで15年そういうスタンスだったからです。別にHouseの曲が好きだったワケじゃなく、軽快にステップを踏む「動きがカッコいいから」という理由で選んだ経緯があって、日常生活でHouseは全然聴いてなかったんです。だから、ステップの技の組み合わせがスムーズになって、引き出しが増えて、スキルは上がるものの、音楽を感じるままに踊れるという意味でのダンサーにはなれてなかったんです。

日常が好きなジャンルで彩られるようになる

ダンスに出会ったのは18歳、そしてこの記事を書いてるのが34歳。今更ですが、自分が本当に好きな音楽はHipHopだったんだと気づき、ひたすら曲を聴いてるうちに踊りたくなってきて、今はHipHopダンスに夢中です。

隙があればHipHopを聴いて、公共の場でも、悪目立ちしないように気をつけつつも、ずっと身体を使ってノッてます。仕事、家事、子供の世話が落ち着いた夜の少しの時間もHipHopを流して、勝手に身体が動いて踊っています。たくさんのHipHopの曲に出会いたくて仕方がないです。この記事を書いている今もHipHopを聴いていて、身体は揺れています。

たぶん、こういう状態がダンサーとしては理想なんだと思います。毎日「練習」していたHouse時代よりも、スキマ時間で「ノッている」だけの今のほうが、フリーでも上手く踊れると確信しています。15年のHouse経験より、たった1年のHipHop経験のほうがダンサーとしてのレベルは高いと思います。それくらい、自分が夢中になれる音楽のジャンルを見つけられるかが重要なんです。音楽ありきの、ダンスなんだなと日々実感しています。

音楽が好きなジャンルを選べばダンスの成長が早い

観衆が手を挙げてノッているライブ会場の写真

個人的には「動きがカッコいいと感じるか」じゃなくて「聴いていて気持ちいいと感じるか」を優先してダンスのジャンルを選ぶべきだと思います。

もちろん、発表会に出たいだけなら、細かいことを考えずに、やってみたい動きのダンスにチャレンジすればいいですし、ジャンル選びに正解はないです。ただ、僕が実体験を通して感じたのは、バトルに出たりフリーで踊ったり、ダンサーとして長くダンスと向き合っていきたいのなら、音楽に夢中になれるジャンルを選ぶべきだということです。

日常生活の中心に音楽を据えられるかどうかで、ダンサーとしての成長スピードは大きく変わると思います。

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